マコモダケ

皆さんこんにちは!

本日は、佐喜浜で栽培されているマコモダケについてご紹介したいと思います。

マコモダケ(真菰筍)とはイネ科多年草の植物であり、マコモの茎の肥大した部分をマコモダケと言います。

 

中華料理の食材として知られ、台湾などからの輸入が多いマコモダケですが、佐喜浜でも栽培されている方がいます。

 

高知では秋が旬で、収穫時期が遅れてしまうとマコモダケの中で黒穂金が成熟し、胞子をつくり、黒い斑点が増え、食味が落ちてしまいます。

 

私は、まだ食べたことがありませんが、を柔らかくしたような食感と、ほのかな甘味、ヤングコーンのような香りがあり、炒め物や、細かく刻んで餃子などにして食べるそうです。

 

マコモダケという名前からキノコの仲間かと思ってしまいがちですが、実物を見ると全く違っていて驚きます。(笑)f:id:sakirabu6610:20181204235900j:plain

 水草や雑草がたくさん生えていますが、端の方はもみ殻がまかれており、そこに植えられていたマコモダケはなぜかよく育っていました。

同じイネ科でも、お米などは寒暖差の大きい山のほうがよく育ちますが、マコモだけは暑い環境を好み、佐喜浜の特徴である海の近さの理由からくる潮風にも耐えることができます

 

まだマコモダケを食べたこともなく、販売されていると子とも見たことがないので収穫期のマコモダケの状態も味も想像ができませんが、マコモだけの存在を知ってから食べてみたいととても思うようになりました。また挑戦してみたいなと思っています。

 

 

 (書いた人:りか)

 

 

 

 

 

大敷網

以前、大敷網漁について触れましたが、今回は、大敷網の造りを紹介したいと思います!

 

大敷網とは、全長600mにもなる大きな定置網です。定置網は、網を仕掛けて置き、それに入り込んだ魚をとる漁法です。魚が自ら入ってくるように、魚の潮流に逆らって泳ぐ習性や、明るいところに向かって泳ぐ習性を利用しているようです。

 

では、実際に大敷網の造りを見ていきましょう!

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これは、室戸ジオパークセンターにある大敷網の模型を写真に撮らせていただき、編集を加えたものです。

 

画像の番号の小さい順に、魚が誘導されて泳いでいきます。まず始めに、泳いできた魚群が、垣網に沿って誘導され、運動場に入っていきます。運動場は、下側に網はなく、横側の網で魚を誘導します。次に、昇り網と呼ばれる網で、泳いできた魚が絞られながら、一段箱網に誘導されます。同様に、二段箱網に誘導され、ここに魚がたまります。そして、水揚げ時には、二段箱網を船から、手繰り寄せ、絞り、魚をたも網で獲り、水揚げします。

また、寒ブリの時期には、二段箱網に魚が入りきらないこともあるため、もうひとつ網をつけて、拡張するのだそうです!

 

大敷網の造りを見ていると、小さい頃によく作った、ペットボトルのトラップを思い出します。あれを使って、よくテナガエビやクチボソをとったものでした・・・

 

あのトラップと同じ仕組みがこんな大きな漁でも使われているのです。大きさは違えど、魚の習性を利用して魚をとるという目的、本質は同じなんですね!

大敷網の造りについての紹介でした。

 

(書いた人:少年T)

家造りにおける特徴とは??

こんにちは!

今回は佐喜浜の昔ながらの家の特徴を紹介します!!

 

佐喜浜町には、平屋造りの家が何件か残っています。現在は環境の変化によって少なくなっているそうですが、昔は、大きな台風が頻繁に佐喜浜に上陸していたらしく、台風から家を守るために、平屋造りの家が多かったらしく、今でもその名残で平屋の家があります。

 

なぜ台風から家を守るために平屋造りにするのかというと、2階の部分を風から守るためだそうです。佐喜浜には高い堤防がある為、1階部分は風から家を守ることが出来たそうです!

さらに、本瓦を使用している家主の方にもお話を聞くことが出来ました。本瓦と普通の瓦の違いは、屋根の部分に張り付ける方法です。普通の瓦は、釘で止めているものが多いようですが、本瓦は、板の上に土を乗せ、そこに瓦を張り付けているらしく、釘を一本も使わないそうです。わたしは、釘を使わない方が風に弱そうだと思ったのですが、実際は、本瓦のほうが風に強く、台風で瓦が飛ぶ心配はあまりないそうです。

 

家の造りからも佐喜浜の特徴が知れることが出来、佐喜浜にはたくさんの魅力があふれている町だなと強く感じました!!!

寒蘭の魅力

 
皆さんこんにちは!

今日は前回紹介しました、室戸ジオパークセンターでの寒蘭展示会に行ってまいりましたのでご報告させていただきたいと思います🚶

 

寒蘭初心者の私は、はじめ寒蘭展示会会場に入ったとき、はじめて寒蘭の咲いている姿を見られて嬉しくなりましたが、なぜこの花が優勝に選ばれたのか、どんな種類があって何が違うのかちっとも分かりませんでした

 

今回優勝した寒蘭がこちらです。

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 単純に花数が多く、花が大きいものが良い賞をもらえるわけではないのです。

寒蘭を評価するうえで一番大切なことは「全体のバランス」です。どんなに花数が多く大きく育ったとしても、鉢が小さければただ徒長(茎が間延びした状態)しただけのように見えてしまいます。

きれいに正面を向いていること、又は、四方に花があって、空いた空間がないこと、なども審査の対象になります。

最近では、もともと花が小さいものや、花軸(茎)が曲がりやすいもの、奇形花があることを考え、それぞれの分野に分けて評価する傾向になってきているそうです。

 

様々な評価の仕方がありますが、審査員さんの好みもあるので全員一致で優勝が決まることは、ほとんどないそうです。もしも、だれもが惹きつけられるような寒蘭があって、全員一致で優勝が決まればすごいですよね(笑)

 

寒蘭は今も昔も変わらず、愛されていますが、昔は、寒蘭の珍しさから一株700万円でも売らないというくらいだったそうです。現在は、数も増えたため一鉢1万程度になっているそうです。

 

寒蘭にはさまざまな種類がありますが、

特に私が惹かれたのは「日光」「豊雪」です。どちらも高知の代表選手です。

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(左)日光は、桃色が可愛らしく、天弁(一番上の花びら)が折り鶴のように折れているのが特徴です。最近は、色々混ざって天弁が折れるとは限らないそうですが、、

(右)豊雪は花軸から花弁まで見事に真っ白なのが特徴です。うまく育てないと、花軸や花が緑がかってしまうので、真っ白にするのは難しいそうです。

 

今回の室戸ジオパークセンターでの展示会は支部会だったそうで、11月16日から18日まで南国市農協会館3階ホールで開催されました、本部会にも行ってまいりました。

本部会では約300もの寒蘭の鉢がずらりと並んでいて、一つ一つ見入ってしまいました。

支部会の時、寒蘭のことが全く分からなかった私に、寒蘭の評価の仕方や、どんな種類があってどんな特徴があるのかを教えてくださった方と、本部会でもお会いすることができ、私のことを覚えて下さっていてとても嬉しかったです。

少しずつでも地域の方とつながりが持てていることを実感でき、最近、人とのつながりの大切さがようやくわかってきたように思います。私が今こんなにも寒蘭に興味を持っているのも、こんなにも寒蘭が好きになったのも、いろんな知識を教えてくださった方がいたからです。

これからも人とのつながりを大切にしていきたいです。

 

まだまだ寒蘭について語りたいところですが長くなりますのでこの辺で終わりにします。(笑)

ありがとうございました。

 

(書いた人:りか)

 

エミリー・キャサリン  青い目の人形

「エミリー・キャサリン」という名のお人形が佐喜浜小学校にいます。

 

それは、「青い目の人形」のうちの一人です。青い目の人形とは、今から約90年前のひな祭りに、アメリカから日本の子供たちに、贈られたものです。日本との親善活動のため、「世界の平和を子どもたちからといった趣旨のもと、贈られたようです。

 

青い目の人形は、日本全国で、その数なんと、1万2千体以上、高知県には187体も贈られたようです。

 

ところがその後、アメリカとの関係は悪くなり、アメリカは戦争の敵国となってしまいました。そのため、ほとんどの人形が敵国人形として、処分されてしまいました。

 

そして、高知県では、唯一、佐喜浜小学校の「エミリー・キャサリン」だけが残りました。そして今も、大切にされています。

 

もしかしたら、アメリカの日本との仲をよくするための道具だったのかもしれません。でも、アメリカが敵国になっても、人形の無実さを主張し、人形を隠し、守ってきた人々がいるということ。そして、長い間、人目のつかない暗所に置かれていたかもしれないが、それが、時を超え、今、子どもたちの生活の場である小学校で、大切にされているということ。その人形が、様々な背景を持ち、時を繋いでいることなどを考えると、なんだか、胸が打たれます。

 

 (書いた人:T少年)

郷土料理・こけら寿司 part2

皆さんこんにちは!

佐喜浜の郷土料理・こけら寿司のお話、第2弾です!

今回はこけら寿司の作り方について見て行きたいと思います。

 

それでは早速、レッツクッキング🎶

 

【材料】

・米 3升

〇寿司酢

・ユズ果汁(塩入り)600ml

・サバ(三枚おろし) 2枚

・味の素 大さじ3

・砂糖 600g

〇飾り付け

・卵

・ニンジン

・シイタケ

・パセリ(人参の葉)

・ごま

・砂糖、醤油、酒           各適量

☆お好みで変更可

 

【作り方】

①サバは焼いて身をほぐす。

②ユズ果汁と①、砂糖、味の素を合わせよく混ぜる。

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これがこけら寿司のおいしさの決め手である寿司酢となります。

けっこう砂糖を入れるのでびっくりしますが、砂糖を入れることでユズのすっぱくとがった風味をやわらげ、さわやかな香りとうまみの詰まったお酢にしてくれます。

ちなみに佐喜浜の人は甘めな味付けを好むため、東洋町のものより甘めに仕上げているのだそう。地域ならではの味ですね~(*^-^*)

 

さて、では次にお寿司を彩る具材を作りましょう。

③しいたけは柄を取って4等分に切り、砂糖醤油で甘辛く煮付ける。

④にんじんは5㎜ほどの厚さで斜めにスライスし、砂糖を少し加えた湯で煮る。

⑤パセリ(またはにんじんの葉)は適当な大きさにちぎる。

具の種類や味付け、切り方などは、好みにより、また家庭や季節によってさまざまに変わりますので、あくまで一例です。自分の好きな具材でチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。

 

⑥卵は味付けをせずに玉子焼き器で薄焼きにする。丸めて3㎝幅ずつ斜めに切る。

ここでポイント!この「薄焼き卵をくるくる丸めて斜めに切る」というテクが美しく仕上げるために重要になってきます。

というのも、

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こうやって斜めに切って広げると…

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こんなにきれいなギザギザ模様に!面白いですよね~。

 

さあ、寿司酢に具材と役者が揃ったところで、いよいよこけら寿司を完成させていきましょう!

⑦ごはんを炊き、寿司桶に移して②の寿司酢を回しかけ、切るようにしっかりと混ぜる。

⑧よく混ざったら寿司飯が4等分になるようにしゃもじで線をつける。

⑨寿司酢でよく濡らした型に寿司飯を4分の1入れ、隙間なく平らになるように手やしゃもじでならす。

⑩⑨の上に③~⑥の具材を均等に散らす。ごまを振りかける。

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こんな感じになります(*‘∀‘)

 

⑪寿司酢で濡らした仕切り板を⑩の上に乗せる。

⑫⑨~⑪の繰り返し。

⑬すべて入れ終えたら一番上の蓋をし、重石をして30分~1時間置く。

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昔は保存食として、お弁当として食べることもあったため、腐らないようごはんがカチカチになるまでしっかり押していたそう。でも今は冷蔵庫もありますし、そこまで押さなくてもいいかなと思います。これも好みです(ただし食べるそばからボロボロ崩れたら、ちょっと失敗かな(笑))。

 

⑭2人で蓋を膝で押さえながら、ゆっくりと型枠を持ち上げ外す。蓋を取る。

さーて…押し終わって、いよいよオープンです!

うまくできてるかな!?

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いい感じですね!型からゆっくりと外し、このきれいなお寿司が出てきた瞬間は、みんなから歓声が上がります(*^▽^*)

 

⑮包丁で切り分ける。

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この時大事なポイントが!

コツは、包丁の重さを使い、トン、トンとリズミカルに叩き落すこと。

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これ、簡単そうに見えて結構難しい…(;'∀') 練習あるのみです!

ちなみに昔はこのトン、トンという包丁の音が元気に響き渡ることが、家の威勢を示すことにもなっていたそうです。

 

さあ、遂に完成!おいしくいただきましょう♡

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いかがでしたか?こんな風に、佐喜浜の味は作られています。

食べたくなっちゃったそこのあなた!ぜひお試しを!

…と言いたいところですが、実は今、佐喜浜でこのこけら寿司を作る方は本当に全くと言っていいほどいないんです…。それはお米を大量に使うので家庭向きでないことや、作り手がお年を召されてきているといった要因のためです。

 

ですからもしよければ、さきらぶメンバーと一緒に作って食べましょう!ぜひツイッターでさきらぶにご連絡いただければと思います♪(アカウントは@sakirabu6610です。検索けんさく☆)

 

ではでは、長くなりましたがこけら寿司についてはこの辺で~

 

(書いた人・ちみ)

津呂の空き地

 

皆さんこんにちは!

今日は津呂地区での出来事をご紹介したいと思います。

津呂地区というのは

先日紹介された津波避難シェルターのある場所です。また、極端に海と山との距離が近いことも特徴です。

 

津呂周辺の道を歩いていると影に座りながら除草作業をしている方を見かけたので声をかけてみました。

 

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そこはもともと家が建っていたそうですが、

家がなくなり殺風景だったのでジサイや、カンナストレリチアなどの花を植えて育てるようになったそうです🌼

 

アジサイは、はじめ植えたときは花色が白だったそうですが、最近では青色っぽくなってきたらしく、アジサイの色は土壌の酸性度によって決まるので、こちらの土壌は酸性なのかなと思います。

 

育てたお花は生け花用としておうちに飾るそうです🌷

 

日中、日が出ているときに作業すると疲れてしまうので、影に追いかける形で作業していらっしゃいました👒

 

外に出て作業することで健康にもつながり、きれいな花を見て多くの人が癒されるので一石二鳥ですね

 

家がなくなった場所や、管理する人がいなくなった畑などを、そのまま放置したりせず、地域の方が花を植えたり、代わりにその場所を管理するという、サイクルが地域を明るくすることにつながっていて素敵だなと感じました✨

 

津呂では他にもいろんな方に出会ったので、また次回紹介していきたいと思います!

 

 

 

(書いた人:りか)