郷土料理・こけら寿司 part2
皆さんこんにちは!
佐喜浜の郷土料理・こけら寿司のお話、第2弾です!
今回はこけら寿司の作り方について見て行きたいと思います。
それでは早速、レッツクッキング🎶
【材料】
・米 3升
〇寿司酢
・ユズ果汁(塩入り)600ml
・サバ(三枚おろし) 2枚
・味の素 大さじ3
・砂糖 600g
〇飾り付け
・卵
・ニンジン
・シイタケ
・パセリ(人参の葉)
・ごま
・砂糖、醤油、酒 各適量
☆お好みで変更可
【作り方】
①サバは焼いて身をほぐす。
②ユズ果汁と①、砂糖、味の素を合わせよく混ぜる。
これがこけら寿司のおいしさの決め手である寿司酢となります。
けっこう砂糖を入れるのでびっくりしますが、砂糖を入れることでユズのすっぱくとがった風味をやわらげ、さわやかな香りとうまみの詰まったお酢にしてくれます。
ちなみに佐喜浜の人は甘めな味付けを好むため、東洋町のものより甘めに仕上げているのだそう。地域ならではの味ですね~(*^-^*)
さて、では次にお寿司を彩る具材を作りましょう。
③しいたけは柄を取って4等分に切り、砂糖醤油で甘辛く煮付ける。
④にんじんは5㎜ほどの厚さで斜めにスライスし、砂糖を少し加えた湯で煮る。
⑤パセリ(またはにんじんの葉)は適当な大きさにちぎる。
具の種類や味付け、切り方などは、好みにより、また家庭や季節によってさまざまに変わりますので、あくまで一例です。自分の好きな具材でチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。
⑥卵は味付けをせずに玉子焼き器で薄焼きにする。丸めて3㎝幅ずつ斜めに切る。
ここでポイント!この「薄焼き卵をくるくる丸めて斜めに切る」というテクが美しく仕上げるために重要になってきます。
というのも、
こうやって斜めに切って広げると…
こんなにきれいなギザギザ模様に!面白いですよね~。
さあ、寿司酢に具材と役者が揃ったところで、いよいよこけら寿司を完成させていきましょう!
⑦ごはんを炊き、寿司桶に移して②の寿司酢を回しかけ、切るようにしっかりと混ぜる。
⑧よく混ざったら寿司飯が4等分になるようにしゃもじで線をつける。
⑨寿司酢でよく濡らした型に寿司飯を4分の1入れ、隙間なく平らになるように手やしゃもじでならす。
⑩⑨の上に③~⑥の具材を均等に散らす。ごまを振りかける。
こんな感じになります(*‘∀‘)
⑪寿司酢で濡らした仕切り板を⑩の上に乗せる。
⑫⑨~⑪の繰り返し。
⑬すべて入れ終えたら一番上の蓋をし、重石をして30分~1時間置く。
昔は保存食として、お弁当として食べることもあったため、腐らないようごはんがカチカチになるまでしっかり押していたそう。でも今は冷蔵庫もありますし、そこまで押さなくてもいいかなと思います。これも好みです(ただし食べるそばからボロボロ崩れたら、ちょっと失敗かな(笑))。
⑭2人で蓋を膝で押さえながら、ゆっくりと型枠を持ち上げ外す。蓋を取る。
さーて…押し終わって、いよいよオープンです!
うまくできてるかな!?
いい感じですね!型からゆっくりと外し、このきれいなお寿司が出てきた瞬間は、みんなから歓声が上がります(*^▽^*)
⑮包丁で切り分ける。
この時大事なポイントが!
コツは、包丁の重さを使い、トン、トンとリズミカルに叩き落すこと。
これ、簡単そうに見えて結構難しい…(;'∀') 練習あるのみです!
ちなみに昔はこのトン、トンという包丁の音が元気に響き渡ることが、家の威勢を示すことにもなっていたそうです。
さあ、遂に完成!おいしくいただきましょう♡
いかがでしたか?こんな風に、佐喜浜の味は作られています。
食べたくなっちゃったそこのあなた!ぜひお試しを!
…と言いたいところですが、実は今、佐喜浜でこのこけら寿司を作る方は本当に全くと言っていいほどいないんです…。それはお米を大量に使うので家庭向きでないことや、作り手がお年を召されてきているといった要因のためです。
ですからもしよければ、さきらぶメンバーと一緒に作って食べましょう!ぜひツイッターでさきらぶにご連絡いただければと思います♪(アカウントは@sakirabu6610です。検索けんさく☆)
ではでは、長くなりましたがこけら寿司についてはこの辺で~
(書いた人・ちみ)