大敷網

以前、大敷網漁について触れましたが、今回は、大敷網の造りを紹介したいと思います!

 

大敷網とは、全長600mにもなる大きな定置網です。定置網は、網を仕掛けて置き、それに入り込んだ魚をとる漁法です。魚が自ら入ってくるように、魚の潮流に逆らって泳ぐ習性や、明るいところに向かって泳ぐ習性を利用しているようです。

 

では、実際に大敷網の造りを見ていきましょう!

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これは、室戸ジオパークセンターにある大敷網の模型を写真に撮らせていただき、編集を加えたものです。

 

画像の番号の小さい順に、魚が誘導されて泳いでいきます。まず始めに、泳いできた魚群が、垣網に沿って誘導され、運動場に入っていきます。運動場は、下側に網はなく、横側の網で魚を誘導します。次に、昇り網と呼ばれる網で、泳いできた魚が絞られながら、一段箱網に誘導されます。同様に、二段箱網に誘導され、ここに魚がたまります。そして、水揚げ時には、二段箱網を船から、手繰り寄せ、絞り、魚をたも網で獲り、水揚げします。

また、寒ブリの時期には、二段箱網に魚が入りきらないこともあるため、もうひとつ網をつけて、拡張するのだそうです!

 

大敷網の造りを見ていると、小さい頃によく作った、ペットボトルのトラップを思い出します。あれを使って、よくテナガエビやクチボソをとったものでした・・・

 

あのトラップと同じ仕組みがこんな大きな漁でも使われているのです。大きさは違えど、魚の習性を利用して魚をとるという目的、本質は同じなんですね!

大敷網の造りについての紹介でした。

 

(書いた人:少年T)